石油を燃やした灯火具

日本で石油が灯火燃料として広く利用されるのは、幕末頃石油ランプが外国から輸入されてからのことです。しかし、地方によってはそれ以前からその存在が知られていました。石油の自然湧出がみられた新潟地方では、それを「くそうず」と呼び、手近な燃料として、湧き出ている原油をそのままカンテラや土瓶などに入れて灯していました。

明治以降は、精製された石油が燃料として使われるようになります。はじめは輸入品に頼っていましたが、国内での石油生産も行われていました。

石油ランプも、まもなく国産化が始まり、日本人の生活様式に折衷された便利な形のものが生み出されました。文明開化とともにもたらされた石油ランプは、明治時代を代表する画期的なあかりとして、各地に普及して行きます。

くそうず灯台の写真 石油ランプ類の写真
くそうず灯台 石油ランプ類

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